火葬技術管理士の実務

大嶺健太郎 

2016年11月22日 11:37


(加熱石台上整骨用、耐熱面体・耐熱顔面頭巾・耐熱皮手袋・耐熱皮上腕保護着・耐熱皮前掛け着用姿)

火葬場管理者(場長又は所長)及び火葬の技術的な責任者、又は火

葬炉の維持管理を担当する火葬技術者として火葬技術管理士資格が

あります。学歴・資格取得状況や経験年数に応じて1級・2級の受講区

分があり、通信教育を修了後に川崎市又は大阪市周辺で面接授業を

受講して修了すれば資格が取得できます。


NPO法人 日本環境斎苑協会 詳しくはここをクリック


火葬の流れは、斎場に霊柩車が到着すると棺をお迎えする電動カート

によりご移送し、告別室にてお別れの儀を執り行い、さらにご移動して

火葬炉前にて火入れの儀を行い、早い斎場では1時間40分後に収骨

室にご案内して、収骨の儀を行います。

それから、告別式会場、ご帰宅、お寺、お墓にご移動します。



多くの斎場で以下のような案内が掲示されております。

火葬においてご注意願うことは、お棺内に次の品物を入れないこと。

ご遺体の損害や火葬時間が長引いたり、火葬炉の事故の原因となる

恐れがあり、御協力をお願いしている事柄です。

・プラスチック製品・化学製品(おもちゃ・人形等)

・危険物(スプレー缶・ガスライター・電池等爆発する可能性があるも

の)

・ガラス製品・金属製品(ビン・缶類・めがね・時計・貴金属)

・燃えにくいもの(書籍・布団・毛布・衣類・果物等)

・ドライアイスは出棺前にすべて取り除かれて下さい。

・心臓ペースメーカーは火葬炉内で爆発しますので出棺前に摘出され

るようにお願い致します。

(ご事情により摘出が困難な場合は事前に連絡下さい。)

※上記注意義務を怠り、火葬炉や付帯施設に破損、火葬作業員に怪

我があった場合は、損害賠償が発生する場合もありますので、十分に

留意下さい。

※添え花等は最小限の範囲内に止め、その他の副葬品は火葬後、骨

壺にお納めください。




火葬炉の容器内の寸法を超える大柄のご遺体はご火葬にお時間を要

することが多ございます、ご事前に収骨時間につきましてはご相談

下さい。




ご火葬の手順は、炉前の扉を閉じた後にスイッチを押して火葬のご依

頼をします。

火葬炉側では、ランプの点灯とモニターの確認を経てお棺を火葬炉

内にお導き致します、火葬炉の扉を閉じて機器の稼働確認を行った

後に点火スイッチを押し、火葬を開始致します。

主燃バーナーの照射位置にデレッキでご遺体をご移動し火葬を促進

させます。

火葬が終了したことが確認できれば消火します。

火葬石台冷却を確認後、お棺や副葬品などの燃え殻を選別回収して

御生前のお体にお近づきできますようご遺骨を整骨し、収骨室にお導

き致します。

お時間をいただいておりますのはこのような事情がございます。




近年の火葬炉は、シーケンス制御によりコントロールされています。

燃焼を高めてダイオキシンの発生やバグフィルターにより粉塵の

大気中への拡散を抑制した運転を行っております。





※火葬の場合、炎の火力により融解するガラス類はお骨に付着して汚します。

また、化学製品も融解してダイオキシンの発生や未燃焼の場合にお骨を汚し

火葬台に付着して劣化を促進します。棺の金属類(釘・ホッチキス針)ベルトの

バックル・手術時の人工骨、人工関節は燃えずに残ります。

水気を含有した物を棺に入れすぎると火葬炉内の温度が上昇し辛く、火葬が

阻害されることになり火葬時間の延長につながります。

きれいなお骨は、ご遺体の火葬を妨げる物品の納棺を控えることが肝要です



[収骨の手順]

お骨をお運びする車両を屋根付きの出口側車寄せに停車待機してい

ただく。

お骨壺、線香、お箸、を収骨室にご準備し喪家の皆様をご案内いたし

ます。収骨台車・台を取り囲む様に喪家の皆様をご案内いたします。

喪家の代表者を香炉前にご案内、後程、線香を立てていただきます。


[収骨の儀]

「これより御収骨の儀を始めさせていただきます。お胸の前にお手を

お合わせ願います。」喪家代表者様に線香を立てていただきます。

「合掌」~「ご一同様深く一礼下さい。」~「お直り下さい。」

ご親族のお近いご3名様を収骨台に御案内します。

「橋渡しを行います」

収骨をされる親族の皆様にお箸をお持ちいただきます。

ご3名様の足に近い親族の方を①番目とし、足元より掴みやすいお骨を

御拾いいただきます。中央にお立ちになっております方へ②番目として

箸と箸でお骨をお渡しいただきます。続いて②番目の方から③番目の方

に箸渡しをしていただき、お骨壺へお納めしていただきます。

こちらを3回執り行います。

箸渡しを終了します。


「これより、お骨拾いへと代えさせていただきます。皆様でお足元よりお骨

をお拾いいただき、直接お骨壺へお納めください。」


「以上を持ちまして御収骨の儀を終了させていただきます。」

お骨をお持ちいただく方、位牌、写真、黒傘をお決めいただき、お車にご

案内いたします。


お見送りの皆様がいらっしゃるようでしたら合掌をしていただきお見送り致

します。









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