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2024年04月26日

2010年 ロックフェラー財団「ロックステップ」 コロナのシナリオ

2010年 ロックフェラー財団「ロックステップ」 コロナのシナリオ



ロックフェラー財団の「Scenarios for the Future of Technology and International Development」の一部「LOCKSTEP」の全訳
2012年、世界が長年予測してきたパンデミックがついに発生した。この新型インフルエンザは、極めて毒性が強く、致死的である。わずか7ヶ月で世界人口の20%近くを感染させ、800万人の死者を出したが、その大半は健康な若年層であった。パンデミックは経済にも致命的な影響を及ぼした。人と物の国際的な移動が停止し、観光などの産業が衰弱し、グローバルなサプライチェーンが寸断された。国内でも、普段は活気のある店舗やオフィスビルが数カ月間空になり、従業員も顧客もいなくなった。

パンデミックは地球を覆い尽くした。先進国においてさえ、ウイルスを封じ込めることは困難だった。米国は当初、国民の飛行機搭乗を「強く控える」方針をとっていたが、その甘さが命取りになり、米国内だけでなく国境を越えてウイルスの拡散を加速させた。しかし、いくつかの国はうまくいった。特に中国だ。中国政府は、全国民を対象とした強制検疫を迅速に実施し、すべての国境を瞬時に封鎖したことで、数百万人の命を救い、他の国よりもはるかに早くウイルスの蔓延を食い止め、迅速な流行後の回復を可能にしたのである。

パンデミック時には、世界中の国の指導者がその権限を行使し、マスクの着用義務や、駅やスーパーマーケットなどの共同スペースへの入場時の体温チェックなど、徹底したルールや制限を課したのである。パンデミックの影響が薄れた後も、市民とその活動に対する権威主義的な管理と監視は続き、強化されさえした。パンデミック、国際テロ、環境危機、貧困の拡大など、ますますグローバル化する問題から自らを守るために、世界中の指導者たちはより強固な権力を握ったのである。

当初は、より管理された世界という考え方が広く受け入れられ、賛同を得ることができた。市民はより大きな安全と安定と引き換えに、より父権的な国家に自らの主権の一部とプライバシーを進んで譲り渡したのである。市民はトップダウンの指示や監視に寛容になり、さらにはそれを望むようになり、国家指導者は自分たちの考える方法で秩序を押し付ける自由を得た。先進国では、このような監視の強化がさまざまな形で行われた。たとえば、すべての国民に生体認証IDを付与したり、国益の安定に不可欠とみなされる主要産業に対する規制を強化したりした。多くの先進国では、一連の新しい規制や協定による強制的な協力が、ゆっくりと、しかし着実に秩序と、重要な経済成長を回復させた。

2025年になると、人々はトップダウンのコントロールや、リーダーや権力者に選択を委ねることに嫌気がさしてきたようだ。

国益と個人の利益がぶつかり合うところでは、必ず紛争が発生した。散発的な反発はますます組織化、協調化され、不満を抱く若者や地位や機会が失われた人々(主に発展途上国)が内乱を引き起こしたのである。2026年、ナイジェリアの抗議者たちは、根強い縁故主義と腐敗に嫌気がさし、政府を崩壊させた。この世界の安定性と予測可能性を好む人々でさえ、あまりに多くの厳しい規則と国境の厳しさに、不快感と束縛感を覚え始めたのだ。遅かれ早かれ、世界政府が築き上げた秩序が崩れるのは必至だという思いがあった。




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Posted by 大嶺健太郎  at 15:21│Comments(0)真実
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